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  • 2014年09月16日
    【満員御礼】 DMP Computer Visionセミナー2014 開催報告 その2

    セミナー報告のその2と題しまして、午後1の部をご紹介します。

    ●午後1の部 基調講演:東京大学 教授 石川氏

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    午後の部の基調講演は、東大の石川先生にお話いただきました。
    石川先生は、”高速” Computer Vision分野の第一人者の方です。センサーと画像処理技術を融合した技術紹介として実際に動画によるデモを見せていただきながら解説いただきました。その内容の豊富さと技術の可能性に、ただただ圧倒された40分間でした。ご来場いただいたお客様の中には、石川先生の講演を聴けただけで今日来たかいがありました、とコメントされたお客様もいました。

    石川先生の講演でご紹介されたデモの中には、すでにYoutubeにもUploadされているものがございますので、いくつかご紹介します。

    絶対にまけないじゃんけんロボ



    石川先生は、「人間の目は、0.033秒程度の時間差しか認識できないので、同時に動いているように見えるが、センサーを活用して人間の目で認識できない認識差を利用して後出しすることにより、絶対に負けないロボットを開発した」と仰ってました。

    バッティング&スローイングロボ」



    センサーと画像処理技術およびロボット技術を融合し、ロボットに野球のバッティングとスローイングをさせているデモです。ロボットが、普通にボールを打ったり、投げたり、することができることに私はびっくりしました。

    石川先生の講演はこのようなデモやそれを実現する技術の紹介が盛りだくさんの内容の講演でした。センサー技術、画像認識や検出といった画像処理技術(ComputerVision)、ロボット制御の技術など、それぞれの最先端技術を融合することにより、機械が人間のように動く。今回の石川先生の講演では、テクノロジーの可能性と技術を融合することの大切を教えていただきました。テクノロジーは社会を変えていく力がある。そのことがよくわかるご講演でした。とても興味深く、面白かったです。

    セッション2:モルフォ シニアリサーチャー 大熊氏

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    石川先生の基調講演の後、ベンダーセッション2として、モルフォ 大熊氏から、「モバイルイメージング」と題して、モルフォの画像処理技術と今後の取組みに関するプレゼンがありました。大熊氏は、ずっと海外 (カナダ) でコンピュータサイエンスの研究に従事し、2012年にモルフォに入社、現在ではモルフォの次世代品の開発で中心的な役割を担われている方です。

    まずはじめに、自社 (モルフォ) とカメラ市場のこれまでの動向に関する説明がありました。モルフォは、2004年に設立され、モバイルカメラの進化と共に成長してきた企業です。カメラ市場を振り返ると、1995年にカシオが「QV10」を市場に投入したのをきっかけにデジタルカメラ市場が生まれ、その後2000年にシャープがカメラ付き携帯電話を投入し、カメラ付きケータイの市場が立ち上がりました。そして2007年にAppleがiPhoneを投入し、スマートフォン市場が立ち上がり、今に至ってます。カメラ市場のメインストリームが、デジカメからケータイ、スマートフォンへと移行しながら拡大していく中、2004年に創業したモルフォは、カメラの技術革新と共に、市場が必要としている画像処理の技術を提供してきた旨の話がありました。

    モルフォが提供している画像処理技術は、画像補正、画像認識、画像閲覧に関するモバイルイメージング技術です。今回のプレゼンでは、レンズ歪み補正、手ぶれ補正などのモルフォの技術に関して、適用前と適用後の絵をスライドに表示しながら、わかりやすく紹介いただきました。また、ノイズ除去やWide Dynamic Rangeなどに関しては動画によるデモで紹介いただきました。とてもわかりやすい内容で、モルフォのソフトウエアを活用することにより、こんなにも画像が綺麗になるのだと驚きました。

    今後の取組みに関しては、機密情報に関わる部分があるかもしれないため詳細は省きますが、DMPに関係するGPUに関して紹介しますと、今後の取組みの中で、モバイルGPUの進化に関してのお話がありました。大きくは3つあります。GPUを活用することにより、1.CPUオフローディング、2. GPGPU対応による応用範囲がさらに拡大、3. 小型・低消費電力化、を進めていくことができる旨のお話がありました。
    モルフォが提供している高度な画像処理を行うソフトウエア (ミドルウェア) は、従来CPUで処理されていましたが、今後モバイル機器へのGPUの更なる普及と共にCPUとGPUで分散処理され、その結果モバイル機器はさらに小型・低消費電力・高速化されていくことの説明がありました。

    今回のセミナーに、ご来場されているお客様のほとんどは、車載や医療などの組込機器の開発に携われている技術者で、モルフォが提供している画像処理ソフトウエアやGPUの活用はこれからのお客様がほとんどとなるため、非常に興味深そうに聞かれていました。

    セッション3:CogniVue社 Vice President Tom Wilson氏

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    午後1の最後のセッションとして、CogniVue社Tom Wilson氏より、CogniVue社のComputer Vision用プロセッサの紹介がありました。

    まずはじめにCogniVue社とDMPの関係、並びに自社 (CogniVue社)の製品が、フリースケール社の先進運転支援システム (ADAS) 向け車載用マイコンに採用されていることの説明がありました。CogniVueとDMPの関係は、DMPがCogniVueのプロセッサIPの日本と台湾の総代理店であり、日本のお客様にはDMPがサポートを提供していることの説明がありました。

    Comuter Visionのアプリケーションを処理する手段としては、CPUやDSP、GPUなど様々ありますが、CPUで処理する場合と比較して、CogniVue社のプロセッサを適用した場合、処理するアプリケーションによりますが、100倍以上の高速化を実現することが可能です。
    車をイメージいただけるとわかりやすいかと思いますが、車庫入れの際に人や物体を検知して安全かどうか判断したり、最近のSUBARUのアイサイトのCMのように、走行中、障害物や前方の車に対して、危険な距離になった場合に自動的にブレーキをかけるなど、このようなカメラを活用した画像処理は処理自体がとても重いです。
    今後、自動運転の実現に向けて、入力部品であるイメージセンサの能力があがり、出力するディスプレイはますます高精細化されていくため、カメラから入力してきた画像データを処理するプロセッサもさらに高性能なものが求められるようになってきます。センサーやディスプレイの進化に伴い、キーデバイスであるSoCで行う画像処理も、CPUやDSPでの処理では性能的に間に合わなくなってきており、CogniVue社のようなComputer Vision用の専用プロセッサが必要とされています。

    今回のCogniVue社の講演では、上記の市場背景と共に、高性能なComputer Visionの画像処理を実現するプロセッサ「APEX」の内部構造の詳細に関して技術的な解説がありました。
    プロセッサ自体はシンプルなアーキテクチャーになっており、プロセッサを動かすための開発環境がお客様にフィットすれば、CogniVue社APEXは、これからComputer Vision用のSoCを開発されるお客様にとって強力な武器になるように思います。開発環境の使い勝手は、お客様の従来の開発環境や嗜好、スキルによるところも多いですので、ご興味のあるお客様は一度CogniVue社APEXをご評価されるといいと思います。開発環境の使い勝手の良さがわかると思います。なお、評価サポートはDMPのほうで行いますので安心してご評価いただけると思います。

    以上、簡単ですが、午後1に関してのレポートになります。その3 (最終回) も近々にご報告したいと思いますのでお楽しみにください!

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