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  • 2014年08月29日
    SIGGRAPH2014遠征記

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    8月10日-14日にカナダのバンクーバーで開催されたSIGGRAPH2014に出席してきました。

    SIGGRAPH(Special Interest Group on Computer GRAPHicsの略)は、コンピュータグラフィックスに関する世界最大の国際会議・展示会です。

    私もグラフィックス関連の仕事に関わって以来、10年以上SIGGRAPHに参加してます。年に一回世界中からグラフィックス関連の専門家 (いつもの馴染みの面々) が集まり、最新の技術情報を交換する貴重な機会となっていますので、SIGGRAPHの開催期間中は、連日、朝早く (セッションは9時にスタート) から夜遅く (たまには日をまたいで。もちろん多少のアルコールもはいってます) まで大変盛り上がりました。

    SIGGRAPH2014に関する詳細の内容は、すでに各メディアの記事で取り上げられておりますので、今回は個人的に気になった話題を中心にまとめます。

    ● Technical Paper (技術論文)

    SIGGRAPHの真骨頂ともいえる、技術論文の発表セッションで、2-3年後の製品化技術を想像させる発表が数多くあります。
    ただ今年は、採択率が高く、また採択数も多く、いつもでは通らないであろう論文も散見していたり、かならず論文発表の最後に技術のLimitationに関する言及があったりと、少し様子が違う印象を持ちました。
    (これまでだと発表の裏に隠れている不都合な真実 (Limitation) を想像しながらも、こんなすごいことが出来ちゃうよ!、っと祭り的に盛り上がるのが SIGGRAPHだったんですが…)

    私の主観が入りますが、いくつか論文をシェアしますと、下記の技術はとても印象深かったです。

    Learning to be a depth camera for close-range human capture and interaction

    Microsoft researchによるIRカメラを用いた奥行き推定 IRカメラの輝度+機械学習により、顔、手に対して奥行き推定、ラベリング

    The Visual Microphone: Passive Recovery of Sound from Video

    例えば音楽が流れている部屋にあるポテトチップス袋や植物のの表面の動きをカメラでキャプチャ => 室内の音を復元 (普通 のカメラ (60fps) を用いても何となく分かるぐらいの精度で音をキャプチャ可能)

    Pteromys: Interactive Design and Optimization of Free-formed Free-flight Model Airplanes

    インタラクティブな紙飛行機最適化システム(このシステムで作った飛行機は思ったよりも飛びます。)

    ● Course (最先端の技術解説コース)

    いくつかの興味深いTopicsをご紹介します。
    動画を見ていただいたほうがわかりやすいと思いますので、ご興味のある方は、ぜひ下記の動画サイトをご参照ください。面白いと思います。

    Sight – Wearableの未来を描いたショートムービー

    KinectFusion – Microsoft Kinect project

    Demultiplexing Illumination via Low Cost Sensing and Nanosecond Coding
    http://web.media.mit.edu/~achoo/demux/
    MITによるTime of Flightセンサを 用いた、リアルタイム光源毎の画像再構成

    ● Emerging technologies (インタラクション、VR技術などの展示)

    今年はNVIDIAが2つもディスプレイ技術 (Cascade display, Pinhole) を出していました。
    また、例年と同じく、日本の大学も多く出展してました (Light field display, Speaker arrayによるdust display)。

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    ● Exhibition (展示会)

    年々少しずつ縮小している展示会ですが、Autodeskがブース出展を小さくして、セミナー形式に移行してました。個人的には、Startupの会社がもう少しあってもいいかなと思いながら見ていました。
    組み込み系ではQualcommがComputer Vision系のアプリを全面に出していたのが印象的でした。

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    その他、会場の様子は下記のSIGGRAPHの公式サイトの写真をご覧ください。会場の雰囲気が伝わるのではないかと思います。 https://www.flickr.com/photos/siggraphconferences/

    以上、簡単ですが、SIGGRAPH2014の遠征記とさせていただきます。
    今年はSIGGRAPHに参加したことで夏休みがなくなってしまいましたが、とても有意義な時間を過すことができました。

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