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2018-04-25
AIプロセッサ「ZIA™ DV500」の提供を開始
2018-04-25
AIプロセッサ「ZIA™ DV500」の提供を開始
~産業機器や車載機器のエッジAIの実用化を加速~
株式会社ディジタルメディアプロフェッショナル(本社: 東京都中野区、代表取締役社長: 山本達夫、以下 DMP)は、エッジ(*1)側におけるディープラーニング(*2)/AI(Artificial Intelligence: 人工知能)の推論処理に特化したAIプロセッサIP製品「ZIA™(ジア) DV500」の提供を開始したことをお知らせします。
DV500は、ディープラーニングの推論処理に特化した、DMPエッジAI処理向け超低消費電力プロセッサIP「ZIA™DV700」に続きDVプロセッサIPシリーズの第二弾となる製品です。
DV500は、DV700と同じくFP16(16ビット浮動小数点演算)をサポートしながら、産業機器や自動車運転支援システムでよく使われる、シーン理解や物体認識機能に最適化しています。これにより高い処理性能を維持しながら、プロセッササイズはDV700比で約1/2とコンパクト化しています。FP16を使用することで精度を落とさずに物体認識などの推論処理を行うことができ、さらにプロセッササイズをコンパクト化することで、LSIに限らず産業機器や車載機器用途で顧客より要望の強い低価格FPGA(Intel社CycloneⅤシリーズやXilinx社Zynq7000シリーズ、その他)への実装が可能になります。これにより、これまで難しかった低コスト、高性能、かつ筐体を含めた低消費電力設計を可能にしたエッジAIシステムを実現する事が可能になります。
ZIA™ DV500の特長・機能概要
- SSD等の物体検出のアルゴリズム(*3)およびSegNet等のセマンティックセグメンテーションのアルゴリズム(*4)に最適化
- コンパクトなプロセッササイズ(DV700比でプロセッササイズを約50%削減)
- Iプロセッサ内部の制御プロセッサとして命令効率の高い32bit RISC-Ⅴを搭載
- FP16精度の浮動小数点演算を標準サポート
ZIA™ DV500による物体検出の例
- 例1: 車(Car)、バイク(Motorbike)、自転車に乗っている人(human)を認識
- 例2: 車(Car)、バイク(Motorbike)、自転車に乗っている人(human)を認識
- 例3: 比較的照度が低い中、バス(bus)、車(Car)を認識
提供開始時期
本日2018年4月25日
用語
- 1. エッジ
- ネットワークのエッジ、末端に存在する機器。
- 2. ディープラーニング
- 「ディープラーニング」はAI技術の中の機械学習の一種。音声や画像からなる膨大なデータから「自動的に」特定の色や形といった特徴量を抽出する点でその威力を発揮します。
- 3. 物体検出のアルゴリズム
- ディープラーニングを利用した物体検出のアルゴリズムの一例としてSSD(Single Shot Multi Box Detector)があり、車や人物や障害物などを検出します。
- 4. セマンティックセグメンテーションのアルゴリズム
- ディープラーニングを利用した画素単位でラベリングするアルゴリズムの一例として、SegNet(ケンブリッジ大学が開発したA Deep Convolutional Encoder-Decoder Architecture)があります。