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2014-07-31
世界最小UI Drawing Engineの開発
2014-07-31
世界最小UI Drawing Engineの開発
株式会社ディジタルメディアプロフェッショナル(本社: 東京都中野区、東証マザーズ: 証券コード3652、代表取締役CEO 山本達夫、以下DMP)は、GPUとして世界最小サイズ(0.5mmx0.5mm(*1))のUI Drawing Engine IPコア「製品名: ant」を開発しました。
現在主要なスマートフォンに搭載されているGPUと比較した場合面積比で1/20(*2) を実現しながら、今後ウエアラブル機器等で求められる高度なGPUグラフィックス機能を搭載しています。なお、当製品は2014年8月29日(金)に開催する当社主催のComputerVisionセミナー2014にて技術紹介をいたします。
背景
今後急速に普及が進むウエアラブルやIoT(Internet of Things)デバイスでは製品の差異化を図るうえでユーザインターフェースの重要性が増しています。また製品が多機能、高機能化する一方で小型・軽量化が進んでいるため、搭載される半導体のさらなる低消費電力化が求められます。ユーザインターフェースの1つとして搭載されているディスプレイも解像度の飛躍的な向上や製品の高機能化に伴い表示される情報量が増大し、多種多様なフォント、地図、映像の精細かつスムーズな描画を可能にする高性能かつ超小型のGPUへのニーズが高まっています。
そうした中、当社では、任天堂3DS™携帯ゲーム機や多くのコンシューマー機器で実績のある低消費電力、高性能、省コアサイズのGPU技術をベースに世界最小0.5mmx0.5mmのGPU IPコアUI Drawing Engine「製品名: ant」を開発しました。現在、2014年度中のIP提供に向け、準備を進めております。
特長
- GPUとして世界最小のコアサイズ
- 最近の半導体で大きな面積を占めるGPUのコアサイズを低減することで、シリコンコストの低減、パッケージの小型化に貢献します
- 低消費電力
- 消費電力が小さくウエアラブル機器等のバッテリーの長寿命化に貢献
- 高い描画性能
- 細かな文字やアイコンの高精細化とスムーズな画面切り替えに貢献
- 歪み補正
- メガネや時計など曲面ディスプレイへの描画を補正
用途
スマートウオッチやスマートグラス等のウエラブル機器、ホーム機器、家庭用ヘルスケア機器、医療機器、ロボット、家電、リモコン・スイッチ
適用製品イメージ図
用語説明
- *1: TSMC 28nmプロセスで実装した場合のコア面積
- *2: 当社調べ